「政治家は人間の基本忘れるな」=桐花大綬章の綿貫民輔元衆院議長(時事通信)
「長生きして長らく政治をし、皆さんのためにご奉仕をさせていただいたご褒美かな」。桐花大綬章を受章した綿貫民輔元衆院議員(82)は、穏やかな表情で喜びを語った。
綿貫氏は1969年、衆院議員に初当選。その後約40年にわたる議員生活で「1番の思い出」と語るのは、2005年に郵政民営化に反対して自民党を離党、国民新党を結成したことだ。「郵政見直しは自分が決断をして実行した大きな政治課題だった」と感慨深げに振り返る。
昔と今の政治家はどう変わったか。「今はあまりにもぶれる人、こびる人、おごる人が多い」と嘆く。「国会議員なんかやってると、それが人生のすべてだと思ってしまう。人間としての基本を忘れないでほしい」
長い議員生活を終えた今、「一般の市民にもういっぺん戻って、市民としての生活をエンジョイする」と意気込む。これまで多忙でなかなか帰れなかったという地元富山の話になると、「山菜でも野菜でも魚でも何でもうまいんだ。特に天然の水が一番」。笑みがこぼれた。
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